現在調査継続中の同群であるが、未盗掘でしかも群中最大級の規模の35号墓の調査が進み、この度見学会が催された。
蕨手刀や装飾付の刀子などの珍しい遺物が出るなど特色が多く、7体以上と見られる遺骨のDNA調査など、今後の研究の進展が期待される。
ただし、非常に残念なことに、今回特に理由の説明も無く
発掘現場の撮影が禁止されていた。我々が今までに参加した説明会では初めてのことである。現場が狭い等の制約があったのだろうが、人の誘導等を工夫してもらいたかった。
現場は従来から見えていた横穴群の南方、やや斜面を登った所にあり、三つの横穴墓が見られるようになっていた。その中の最も西寄りが35号墓で、床面が他の二基よりも数段深く掘り下げられた位置にあった。周囲の土を除去すれば、従来から開口している横穴の下部のものとあまり変わらない高さということになるかもしれない。
見学現場のさらに南方には試掘トレンチが並んでおり、今後も新しい横穴が発見される可能性がありそうである。
虎塚古墳現況 相変わらず厳重に封印された石室も健在。
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十五郎穴横穴墓群指渋支群 一部シートが外されていた。
十五郎穴横穴墓群館出支群 特に震災の影響は無さそうだった。
説明会資料写真 右列中段の下が問題の正倉院御物と酷似の刀子。
虎塚2号墳 この真南が35号墓で、代表墳丘の可能性が高まったか。
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